近年、カワウは内水面漁業に大きな被害を与え、関係者はその対策に苦慮しているところです。
群馬県では、昭和57年に県東部の城沼や県西部の丹生湖でカワウの飛来が最初に観察されたといわれています。
その後、飛来数は増加し平成6年には藤岡市の烏川に約数百羽が飛来し、烏川とその周辺河川でコイ・フナ・オイカワ・ウグイ等に深刻な影響を与えているのが観察されました。この時期、飛来は季節的で、11月〜翌年5月の冬季から春季にかけての飛来が多く確認されました。しかし、飛来する場所は特定の水域だけではなく広範囲に広がりはじめました。平成9年には県中央部に位置する粕川村で約3百羽の生息地や隣接する大胡町では繁殖も確認されました。
一方、漁業協同組合は、拡大するカワウ被害に対し、平成9年に被害を経験した漁協を構成員とする対策協議会が発足させ、独自のカワウ被害調査を実施しました。
また、各漁業協同組合は飛来するカワウに対し、花火、爆音器を使ったり、川にテグスを張ることにより飛来の阻止をはじめ、この方法は現在でも行われています。
平成10年度に至り、群馬県漁業協同組合連合会は群馬県の補助事業により群馬県内全域におけるカワウの生息・飛来状況の調査を行うとともに、魚類の捕食状況を調べるため許可を得てカワウを捕獲し、食性調査を実施しました。
平成12年度には、銃器によるカワウ駆除事業を実施し、全県20カ所において98羽の捕獲しました。この駆除事業は捕獲推進事業として継続され、現在に至っています。


カワウ飛来数調査結果

カワウ飛来数調査は平成10年から継続していますが、調査方式が統一された平成16年からの飛来数は以下のとおりです。
調査年 調査地点数 7月10日 9月10日 12月10日 総確認数
平成16年 30 1064 1194 1920 4178
平成17年 30 1824 788 2091 4703
平成18年 30 1501 1472 1772 4745
平成19年 30 1313 2641 1643 5597
平成20年 30 1351 2303 1463 5117
平成21年 29 961 1486 1425 3872
平成22年 29 1285 916 2395 4596
平成23年 29 1151 1739 1822 4712
平成24年 29 956 2935 825 4716
平成25年 29 1206 1188 1398 3792
平成26年 30 986 3922 1775 6683
平成27年 30 1464 1920 1564 4948
平成28年 30 904 1786 933 3623
確認数:観測時刻における観測範囲以内のカワウの確認数

カワウの魚類等捕食量調査
カワウ体測定値 消化管内容物(g)
NO 性別 体重(kg) 体長(cm) 翼長(cm) 骨片等 寄生虫 魚類 その他 合計
2.0 75.0 34.0 3.33 0.29 3.62
2.0 77.0 33.0 12.7 2.58 15.28
2.1 75.0 320 23.6 1.37 16.2 10.6 51.77
1.9 70.0 31.5 20.3 1.58 62.1 83.98
2.5 77.0 35.0 34.0 7.79 305.4 347.19
2.0 78.0 32.0 19.0 5.76 82.0 106.76
2.2 73.0 31.0 27.3 1.45 290.9 319.65
1.9 69.0 30.0 120.0 120.0
2.4 78.0 34.0 20.0 20.0
カワウ捕獲時期および時刻:平成11年2月〜3月・10時〜12時 カワウ捕獲場所:頭無沼・渡良瀬川・鏑川


平成11年度 調 査 結 果

カワウ飛来数調査
観測地点数28ヶ所

カワウの魚類等捕食量調査
カワウ体測定値 消化管内容物(g)
NO 性別 体重(kg) 体長(cm) 翼長(cm) 骨片等 寄生虫 魚類 その他 合計
2.44 73.0 34.5 1.30 231.0 232.3
1.52 67.0 32.5 2.0 2.0
2.09 76.0 34.0 2.6 3.1 3.1
2.74 74.5 34.5 17.2 36.5 53.7
2.32 76.0 34.0 7.5 3.8 28.9 40.2
カワウ捕獲時期および時刻:平成11年5月〜6月・10時〜14時 カワウ捕獲場所:渡良瀬川・鏑川


カワウ捕獲結果

各年度における捕獲数
平成10年9羽
平成11年5羽
平成12年98羽
平成13年145羽
平成14年106羽
平成15年154羽
平成16年14羽
平成17年10羽
平成18年12羽
平成19年7羽
平成20年59羽
平成21年89羽
平成22年101羽
平成23年153羽
平成24年121羽
平成25年151羽
平成26年155羽
平成27年150羽(国庫補助事業75羽)
平成28年150羽(国庫補助事業106羽)


トップページへ